INFORMATION

おくがわクリニックからのお知らせ

2026年2月16日

(重要)各種抗原迅速検査(インフルエンザ・コロナ・溶連菌など)について

●抗原迅速検査

鼻腔や咽頭(のど)の粘膜より検査綿棒を使ってウィルスや細菌の感染を検査で簡易に調べる検査です。簡便に行える検査ですが、その適応は保険診療で厳しく制限されています。検査キットや抗原の種類により判定精度も異なるため結果が臨床症状を100%反映しない場合や、発症(症状が出た時点)から時間があまり経っていない場合に正しい結果が出ないこともあります。

 ●検査のタイミングについて

インフルエンザに関してですが、2021年筑波メディカルセンターで行われた前向き観察研究では、発熱してからの時間によって感度(陰性の場合その病気の感染が否定できる確率)が異なるというデータが出ています。そのため発症してすぐの検査では正しい結果が得られない場合もあります。

<発症後の時間経過による検査感度>

  • 発症~12時間:         約39%
  • 12時間~24時間:  約41%
  • 24時間~48時間:    約65%

※特異度(陽性の場合確実に感染していると診断できる確率)は100%ですので陽性の場合は感染していると診断できます。

迅速検査結果はウィルスや細菌の量に依存するため、ウィルス量が少ない発症早期ではなく、時間が経過しウィルス量が増えてきたタイミングでの検査の方が正確な結果が得られる確率が高くなります。

個人によりウィルスが増えるスピードは異なること、使用する簡易キットによっても感度が異なるため一概には言えませんが、現在当院で使用しているキットでは発症から12時間以上経過すれば比較的確実な結果が得られています。

 ●保険診療内での検査について

<インフルエンザ迅速抗原検査>

  1. 発症(症状が出た時)後48時間以内であること
  2. 発症早期では偽陰性となる場合もあるため48時間以内であれば2回までの検査は可能(どのタイミングでも2回までは大丈夫というわけではありません。ここを勘違いされている医療機関もあります)
  3. 最終検査から1週間以上空いていれば再度の検査も可能(これは支払基金や国保連合会により解釈が異なる場合があり地域によっても異なります。)

 インフルエンザ薬(タミフル、イナビル、ゾフルーザなど)はあくまでもインフルウィルスの増殖を抑える薬であり発症48時間以内での投与と保険診療で決まられています。48時間以降の投与により症状などが迅速に改善されるわけではなく、治療は感冒(いわゆる風邪)の際と同様に対症療法となります。保険診療で検査が認められているのが発症から48時間以内となっているのも上記理由と関係があります。

<溶連菌検査>

  • 抗生剤(抗菌剤)を内服する前のみ

※溶連菌は適切な抗菌剤が投与されると24-48時間以内に細菌量が減少し偽陰性になりやすいため

 以上より、インフルエンザ抗原検査を希望される場合、発症(症状が出た時)からしばらくして受診されることで一度で正確な診断ができる可能性が高くなります。タイミングを見極めてからの受診をおすすめいたします。

インフォメーション一覧へ戻る